PEEE802.11

モバイルソフトウェアエンジニアの備忘録

IPv6をIPoEで使う + IPv4をDS-Liteで使う

自宅のブロードバンド環境は、auとの契約の関係もあり長らくJCOMであった。東京在住で、遅い時で2Mbpsほど、速い時で15Mbpsほど出ていたのでそこまで不満に感じていなかった。しかし、そろそろ契約更新月なのと、Wi-Fiルータを新調して11acにしようか考えていたところで、一新してしまうことにした。

さて、他の多くのISPもそうだが、So-netも例に漏れず回線が混雑する夜間は1Mbpsほどしか速度が出ない。空いてる時間帯でも20Mbpsすらなかなかいかない。この原因はウェブ上各所で説明されているが、IPv4 PPPoE認証がボトルネックになっているためである。以下のページが詳しい。

techlog.iij.ad.jp

VDSL環境だと、IPoEを使うと理論上は電話線の速度上限である100Mbpsまでは出るはずである。 早速、混んでる時間帯のPPPoEでの速度を覚えておき、So-netに連絡してIPoEを使いたい旨申し出る。 So-netとしては大々的に宣伝しているオプションではないし、IPoEに変えて改善するかはわからないため(それ以外の原因で遅いユーザもいるらしい)、現在の速度と状況について簡単にヒアリングされる。言うだけで機械的に処理してくれるわけではない。

IPoEが解放されたら、ONUWi-Fiルータを再起動する。Wi-FiルータはAUTOモードに設定して、インターネット@スタートが設定されていればただ再起動するだけでよい。ただし、IPv6パススルーはOFFにする(デフォルトOFF)。ここで、PPPoE接続の設定を無効化すると(Internet -> PPPoE -> PPPoE接続先リスト に有効な接続先があれば、「接続先の編集」ボタンを押して無効にするか削除する)、DS-Lite (IPv4 over IPv6)が設定される。

再起動後以下のようにルータのステータスが表示されればOK。

  • 動作モード
    • ルータモード
  • Internet
  • IPv6
    • IPv6接続方法: インターネット@スタートを行う
    • IPv6接続状態: NDプロキシ
    • グローバルアドレス: (IPv6アドレスが表示)

以下のサイトで、IPv6の接続性があればIPv6 IPoEで繋がっている。ISPSo-netではなくINTERNET MULTIFEEDと表示されれば、DS-Liteが有効になっている。

test-ipv6.com

IPv4 DS-Liteでの速度測定結果。VDSLのポテンシャルを限界近くまで引き出している。

www.speedtest.net

IPoEはともかく、DS-LiteはSo-netが案内していないオプションであり、現状はルータの設定次第で勝手に繋がってしまった、というものである。いつ使えなくなるかわからないのでご利用は自己責任で。